小川紗良監督 「能登」と「食の未来」を描く長編ドキュメンタリー映画 協賛の募集

こんにちは、とおまわり代表で映像作家の小川紗良です。

私は、2025年5月に「能登からつなぐバトンプロジェクト」を立ち上げました。

同年1月の能登半島地震を受け、石川県珠洲市の高校での炊き出しに密着した短編ドキュメンタリー『NOTO, NOT ALONE』を制作し、これまで全国各地で上映していただきました。その収益は能登の支援にあてられています。

大地震からまもなく1年、能登の現状

私は現在も能登に通い続け、食の生産者さんを中心に取材を行っています。これまで能登との関わりはほとんど無かったのですが、通えば通うほど能登の自然や文化、人の魅力に純粋に惹かれています。

現地の状況はまだまだ不安定で、9月の豪雨災害でさらに被害が拡大したところもあります。インフラの整備も少しずつ進んでいますが、いまだに断水が続く地域もあります。大地震発生からまもなく1年、長い目で見た支援が必要です。

(2024年11月の珠洲市大谷町)

世界に誇る、能登の営み

能登の里山里海」は、2011年に日本で初めての世界農業遺産に認定されました。伝統的な農林漁法や伝統文化が今でも色濃く残っており、世界的に見ても重要な土地であるということです。

確かに能登を訪れると、その自然や文化の豊かさに驚かされます。海では海女さんがサザエを獲り、山では色とりどりの果樹が実り、夏には各地で毎日のように祭りが開催されます。

私の目に飛び込んできたのは、震災の痛み以上に、能登の営みの面白さでした。行くたびに「なにこれ!」という新鮮な驚きがあり、もっと深く知りたいという欲求が湧いてきます。

(2024年8月 珠洲市・砂取節まつり) 

映画を通して能登を体験してほしい

能登のために、自分にできるのは「伝える」ことでした。毎週末のラジオや、イベントで能登の食材をお届けすること、各地での上映会やトークイベント……。少しずつ積み重ねてきましたが、さらに広く、そして残る形にするために、能登での記録を長編ドキュメンタリー映画として仕上げることにしました。

スクリーンで映画を観ることは、「鑑賞」という行為を超えた、ひとつの「体験」だと思っています。ひとりでも多くの方に、能登の奥深さを体験してほしい

豪雨災害のあとでお話を聴いた方が 、「忘れないでほしい」と呟くように言ったことが記憶に残っています。今の能登の人々が抱えている、心の叫びのようでした。一度でも「体験」することができたなら、きっと能登はたくさんの人にとって忘れられないまちになると思っています。

(2024年8月 輪島市・町野の祭り)

能登の姿から、食の未来を見据える

映画の撮影は続いています。現地はまだ大変なことばかりだし、作品としてどんな境地へたどり着くのか、今の時点ではわかりません。

ただひとつ言えるのは、これは能登だけのドキュメンタリーではないということです。もちろん取材しているのは能登の人々が中心ですが、それを通して見えてくるのは、誰もが無関係ではない「食の未来」だと思っています。

能登半島地震によってより深刻化した、地方の過疎高齢化、農林漁業の後継者不足といった問題は、全国どこでも誰にでも関係のあることです。生きていくのに欠かせない「食」が今どういう状況にあるのかということが、能登に通うなかで鮮明に見えてきます。

(豪雨災害によって稲が倒れてしまった田んぼ)

ともに歩んでくださる方へ

長くなりましたが、思いに賛同してくださる方がいれば、ぜひこの映画のサポーターになっていただきたいと思っています。

映画はひとりでは完成しません。現地で出会う方がいて、制作チームがいて、宣伝してくださる方がいて、映画祭や劇場があって、観てくださる方がいて、やっと誰かの心に届きます。その過程をともに歩んでくださる方々を、今回「協賛」という形で募集することにしました。

近年はクラウドファウンディングなどの形もありますが、せっかくいただいたお気持ちの一部が手数料となることに抵抗があり、支援金額によってリターンを変えるのも避けたい思いがあります(立場や状況によって払える金額は人それぞれだと思うので)。

いただいた協賛は映画のためにきちんと使い、仮に余るようなことがあれば能登のために使おうと考えています。

以下に、今回の協賛についての概要をまとめましたので、ご覧いただけますと幸いです。

 

小川紗良監督・長編ドキュメンタリー映画 協賛募集

【映画の概要】

⚫︎タイトル:未定

⚫︎長さ:90〜120分程度

⚫︎監督:小川紗良

⚫︎製作:とおまわり

⚫︎完成予定:2025年春頃(現地の状況次第で変わる可能性がございます)

⚫︎あらすじ:2024年1月1日に発生した、最大震度7の能登半島地震。同年3月に石川県珠洲市の高校で行われた炊き出しをきっかけに、能登の生産者を訪ねる旅が始まる。豊かな里山里海の風景や、伝統文化に触れるなかで、能登だけではない日本の「食の未来」を見据える。

【協賛について】

個人・企業を問わず、ひと口10,000円から募集いたします。いただいた協賛金は、とおまわりで責任をもってお預かりし、以下の用途で使わせていただきます。

・今後のドキュメンタリー撮影にかかる経費
・ポストプロダクション(撮影後の仕上げ作業)の経費
・国内外の映画祭出品料
・翻訳料
・チラシ、ポスター、予告、ホームページ作成等の広報費
・パンフレット、関連書籍、公式グッズ等の制作費
・試写会の開催

以上を除いてもし協賛金が余った場合は、能登の復興支援のために寄付させていただきます。

【返礼について】

金額を問わず、協賛いただいたみなさまに以下の返礼を予定しております。

・エンドロールへのお名前記載(ニックネーム可・希望される方のみ)
・撮影や編集の進捗メールを送付
・パンフレット送付
・試写会へのご招待

【協賛の手続き】

こちらのフォームにご記入の上、2025年2月末日までに以下の口座までお振込ください。

銀行名:三菱UFJ銀行(0005)
支店名:下北沢支店(127)
口座種別:普通
口座番号:0545333
口座名義:合同会社とおまわり
カナ名義:ゴウドウガイシャトオマワリ

【問い合わせ先】

協賛に関してお問合せのある方はこちらよりお送りください。

みなさまのあたたかいご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

とおまわり代表・小川紗良

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